先日のブログで書いた足が腫れて動けなくなっていたお父さん。
あらためて病院へ連れて行く約束をしていたので、村へ向かった。
お父さんの家はもぬけの殻。
嫌な予感が走った。
近所のおばちゃんに聞くと
「かなり辛くて待っていられなかったから先に病院へ行って待ってる」
と言っていたとの事だった。
最悪の事態になっていなくて少しホッとしたのと同時に待たせてしまって悪いことをしたという感情が湧いてきた。
お金は近所の何人かの人にお金を借りてバイクタクシーで向かったとのこと。
病院に行ってみるとすでに応急処置を終えたお父さんがベッドに横になっていた。
話しかけると表情は今までのどのタイミングよりも晴れやかで楽になった事がわかった。
聞くと一昨日から高熱が出て、足もかなり痛み昨晩は奥さん共々寝る事も出来ないぐらい辛くて、本当に死ぬかと思ったので朝一で周りの人から少しずつお金を借り自力で病院まで来たとのことだった。
借りたお金は30000リエル(約800円)
正直、日本人として生まれ育った自分からするとたった800円と思えてしまう金額でもある。
そのお金がないために死ぬかと思う寸前まで我慢せざるを得ない状況がここにはある。
聞けば、約半年前にウサギを採りにいき、追いかけていた際に穴に足を滑らせてしまい、骨折してしまったらしい。(この時も病院に行っていないのでたぶん骨折だと思うとのこと)
それから半年間思うように歩けず、移動は松葉杖を使ってトイレに行くのみ。
その骨折したと思われる場所が約10日ぐらい前から熱を持ち、腫れ上がり、膿が出始め、さらに自身の身体も熱を持ち死ぬかと思う寸前まできてしまったようでした。
その半年間の間仕事をする事も出来ていないので、収入もなく死ぬかと思う寸前まで我慢してお金を借りて病院にきたお父さん。
病院にきてかなり回復している様子で少し安心でしたが、お金の心配はありそうなので10ドル(約1200円)渡して、周りの人にお金を返すのと病院にいる間のご飯代にしてもらう事にしました。
お父さん、お母さんは
「ありがとう」
と言ってくれ、その後お母さんが
「私は貧乏じゃないの。食べ物がないだけ。」
と笑顔で言い、同じ病室の人を冗談混じりに笑わせていて
お父さんは裸足と松葉杖で外に出たら、
「裸足でうんちを踏んだ気がする」
と言って笑わせていました。
それにはなんだかつられて一緒に笑ってしまいました。
診断結果や、今後の方針は今日わかるとのことなので、これから病院に向かってその後村に行き商品作りを進めに行ってきたいと思います!
こんな状況をどうにかしたい。
出来れば働ける環境で働いてもらって自分でどうにか出来るようになってもらいたい。
さぁ、頑張るぞ!!!
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